「憎い人」など一人もいない 憎いと思う私がいるだけ

3月の直枉会カレンダーのことばです。

仏さまの教えは、私を写す鏡のようであるといわれています。
そもそも最初から「憎い人」という人はいません。
いろんな人と接していく中で、ついつい憎いと思っている私がいるだけです。
仏さまの教えを聞いていくと、自分中心の生き方をしている私に気付かされます。
このままではいけないと思いますが、なかなか治すことはできません。
そんな私をそのまま救うとはたらいて下さるのが阿弥陀さまです。
そんな阿弥陀さまに恥ずかしくないように、「私たちのちかい」を大切にしたいと思います。

私たちのちかい

一、自分の殻(から)に閉じこもることなく
  穏(おだ)やかな顔と優しい言葉を大切にします
  微笑(ほほえ)み語りかける仏さまのように

一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
  しなやかな心と振る舞いを心がけます
  心安らかな仏さまのように

一、自分だけを大事にすることなく
  人と喜びや悲しみを分かち合います
  慈悲(じひ)に満ちみちた仏さまのように

一、生かされていることに気づき
  日々に精一杯(せいいっぱい)つとめます
  人びとの救いに尽くす仏さまのように